一週間ぶりだが、アランのプロポ「三つの対神徳」からの引用。
人間嫌いは、希望のみか信頼までも殺してしまう。人間たちが無知で、癒しがたく怠惰だとすれば、私は何を試みることができようか。その男が愚鈍で軽薄であると信じ込んでしまえば、彼を教育することすらわたしにできようか。だから、人間にかんする一種の希望と一種の信頼が存在するのだ。そして、その真の名は愛徳である。
cf. アラン(山崎庸一郎訳)『プロポI』(みすず書房、2000年)、p. 219. またイエスの言葉は、マタイ22章39節。