December 19, 2003

『ヒルベルトの挑戦』

 ジェレミー・J・グレイ(好田順治・小野木明恵訳)『ヒルベルトの挑戦——世紀を超えた23の問題』(青土社、2003年)を読んでいる。文系人間の私は数学は苦手だったのだが、案外好きであった。言わば、憧れの君みたいなものか、ときどき「会いたくなる」。だからこうして数学の書をひも解くことがある。とはいえ、数学を学ぶような書ではなくて、数学の歴史や数学者の生涯を扱ったものを読むに過ぎない。
 所々に出てくる数式は必ず追うようにする。たとえ分からなくとも、ある程度は考える。だがやはり多くの場合分からない。それでも構わないと思っている。やはり憧れの君である。
 実はこの本である数式を追っていたところ、誤植を発見した。自分の「数学度」がアップしたようで嬉しかった。

投稿者 Vapor Trail : December 19, 2003 11:30 PM