国々にとって公私いずれの面でも害悪が生じるときの最大の原因であるところのもの、そのものから戦争は発生するのだ。この言葉はプラトンがその著『国家』において述べている戦争の原因である。そしてこの「最大の原因」とは
必要なだけの限度をこえて、財貨を無際限に獲得することに夢中になることだと言われている。 では、戦争を避けるためにわれわれは欲望を制限しなければならないのか。おそらくそうなのだろう。だがプラトンは欲望を制限しなければならないのは、国の為政者に限っていることは知っておいてよいだろう(ただし、個人の生き方としては別である。あくまで国のレベルである)。
cf. 『国家』373e、岩波文庫の藤沢訳より引用。
投稿者 Vapor Trail : December 8, 2003 11:46 PM