September 29, 2004

『常用字解』より「企」

象形。踵をあげて爪先立ちしている人を横から見た形。・・・人が爪先立ちして遠くを見ている姿を示し、「つまだつ、のぞむ」の意味となる。人がこの姿勢をするときは、他に対して何かを企てるときであるから、企は「くわだてる」という意味となる。国語のくわだてるの古語は「くはたつ」である。古語でかかとを「くは」というから、「くはたつ」とはかかとをあげて爪先で立つことであり、何かをたくらみ、計画するという意味に使われる。企と「くわだてる」は、企立(踵をあげて立つこと)から企画(計画を立てること)へという意味の展開のしかたが同じである。

 非常に興味深い解説である。「くわだてる」とは爪先で立つことであり、遠くを見すえることだということは、日常に埋没し、次から次へと生じてくる出来事に対応しているだけでは「くわだてる」ことができない、ということであろう。
 ではいかにして埋没しないようにするのか。

投稿者 Vapor Trail : 04:30 PM

September 27, 2004

『常用字解』より「格」

正しいことには抵抗が多く,言いがかりをつけてからまれることがあるもので、木の枝などの「からむ」ことをいい、格闘(組み合って争うこと)のように用いる。
 なるほど。が他方で、right(正しい)ことがright(権利)なのは多くの人の合意が得られるからこそであろう。
投稿者 Vapor Trail : 05:01 AM